2007年10月22日、北海道財務局は、外国為替証拠金取引のエフエックス札幌が、
債務超過状態に陥ったため、
金融商品取引法に基づく業務停止命令を同社に発動することを決めた。
同社は自己売買の失敗から損失を計上、
損益確定のため顧客の取引を強制的に決済するなどの問題があった。
【日本経済新聞 2007年10月23日】通常、
FX業者は、顧客から受けた注文と同じ注文、
顧客がドル/円の買いなら、自社も同数のドル/円の買い、
というように、提携証券会社などに、
カバー取引の注文を出します。
この
カバー取引をしっかりしていれば、
通常破綻することはありません。
しかし、
エフエックス札幌のように
資本金が5500万しかないFX業者は、
十分な
カバー取引をすることができません。
法改正される前のFXの
破綻業者は、
資本金規制が甘かったために、
このような事例が多くありました。
その他にも、顧客の注文とは関係のない自社ポジションや、
顧客からの
保証金の
不正流用も多くあったのが現実です。
業者間の競争で
手数料の低下による収益率の低下、
顧客の注文を提携金融機関に取り次ぐ
時間差リスクなど、
FX業界の利益率は低水準になってきているのが現実です。
これらの背景を考えてみると、
破綻リスクの少ないFX業者とは、
『資本金が潤沢にあること』『分別管理ではなく信託保全の仕組みを確立していること』と言う条件を満たしている必要があるといえます。
「弊社は
分別管理をしているから安全です」
このような言葉に惑わされてはいけません。
分別管理とは、ただ単に、顧客の資金と自社資金を
別に管理していることに過ぎません。
もしその
FX業者が
倒産してしまった場合は、
一般債券と同様に扱われ顧客の資産は保全されません。
そこで、顧客の資金を
信託口座に預けて、
破綻した場合も、
債権者から資産を保全する仕組みが必須となります。
しかし、
信託保全にはコストがかかるため、
体力のある
FX業者でなければ、導入することは難しい状況です。
2007年夏のサブプライム問題に端を発した相場の急激な変動によって、
FX業者にも大きなダメージがあったと言う話しもあります。
エフエックス札幌の様な事例は増えてくる可能性は高いです。
世の中に『絶対大丈夫』と言うものは存在しません。
ただ、事前に最悪のパターンに
備える事は出来ます。
リスクを踏まえた上で、
FX業者とお付き合いが出来れば良いと思います。
あなたが利用している
FX業者は大丈夫ですか?